プラス発想”そして努力

1997/10/01

リーグ戦4連覇おめでとう!
山本主将、谷上主務、橋津、山口、それぞれが自分の役割を果たして、すばらしい戦績を残してくれたことに心から感謝したいと思う。
また、佐々木は関東学連の幹事長として大組織の運営に携わり、立派にその重責を果たしている。
10月中旬、最後のイベントである全日本学生選手権を成功裡に終わらせて、その職務を全うしてくれることを願って止まない。
4年生の諸君、本当にありがとう。
先日の役員交代式で高川部長より、「最近、姫路城を観る機会があり、この城は美しいばかりでなく、土台がしっかりしているから400年もの永きに亘り、その威容を保っているのである。」というお話を頂いた。
明大卓球部は、平沼さんのご好意により提供して頂いている練習場の環境を始め、OB会の組織、支援体制、部の運営に関する理念、ポリシー等、まだ改革点はあるが、土台はしっかりしている組織体であろうと自信を持っている。
我々の現役時代からみれば、そういうチームのメンバーである君達は、本当に幸せだなと思う。
新主将となった遊沢は、「自分にとって初めての経験ですが、チーム全体を考えるリーダーになることは、これからの人生に必ずプラスになると思い、自分の為にも一生懸命やります。」と抱負を語った。
同級生達も遊沢を助けて、チームを盛り上げていくことに協力することを誓った。
それぞれが自分の発言に責任を持って、新たな目標に向かって前進して欲しいと思う。
私は長い間、勝負の世界に生きて来て、いろいろな教訓を得、今でも次々に新しい発見をしている。
人は100のことを行なって1つだけが成功したら、これは果たして失敗か成功か….。
多くの場合、事のならない99に力を落とし悲観したり、意欲を失ったりして、再びそのことに挑戦しなくなる。 こうなれば、まさに失敗。
しかし、よく考えれば、たとえ1つであっても成功しているのであれば、他の99にも成功の可能性があるということではないか。 そう考えれば勇気が湧き、希望が生まれる。
そして、1つの成功を足掛かりに、自信を持って再び99に挑戦することが出来る。こうなれば必ずや、その思いは達成されると思うのである。
どちらに眼を向けるか、1つに希望を持つか、99に失望するか。
失敗か成功かの分かれ目がこんなところにもあると思う。
私は長所を見つけるのは、うまい方だが、それと同じくらい欠点も良く見える。
長所はその人の得意の分野だから、放っておいても伸びるからと思い、欠点の是正に努力することを薦めてきた。 しかし、これは大きな間違いであることが最近分かってきた。
どのような人でも自他共に認める長所がある。 長所は自信があり、得意な分野だがら上手に出来る。
長所をどんどん伸展させれば欠点が減ってくることが分かってきたのである。
とにかく、どんな事があっても、どんな事についても、将来必ず良くなることを思い、イメージして、出来るだけ大きな夢を実現させようと思う心、この“プラス発想”を大事に努力を重ねることが大切である。