明けまして おめでとう!

1998/1/01

人生を決めるのは、能力ではなくて性格である…と言われています。
そして、最も大切な資質は諦めないという性格です。
私はここ数年、サインを求められたとき、“流汗悟道”と書いています。
これは、“迷いを排し、汗を流して努力する。”という意味です。
「あらゆる素質の中で最も大事な素質は、努力することが出来るかどうかという素質である。」
これは、私が今迄何百人という選手を指導してきた体験上得た結論です。
「1日稽古しないと自分でわかりますよ。
2日稽古しないと楽屋にわかりますね。
3日稽古しないとお客様にわかっちゃいますから…」
世間には著名人の名語録が溢れているが、この言葉は何でもない人が、何気なくつぶやいた普通人名語録の中にあった言葉です。
人によって感じ方は違うかも知れないが、私には味わい深い言葉でした。
私達は生まれついてから、天運、地運、人運の三つに影響されて生きています。
「天運」とは素質のこと…つまり男に生まれた、日本人に生まれた、頭が良い、感性が豊かに生まれた等。 「地運」とは環境や条件のこと…金持ちの家に生まれた、名門に生まれた、幼くして親に棄てられた等。 「人運」とは人との出会い運のこと…心と心のふれあいを大切に、自分が勉強して成長すれば自分を取り巻く人間関係の環もどんどん良くなってくる。
重要なことは、天運はもはや変らないということ。 男が女になることなど本質的に出来ません。
天運はあくまでも、スタートのベースです。 しかし、地運はその後の発想と行動で、どのようにも変わるし、人運に至っては、どこで大化けするチャンスがあるかわからないのです。
運が良いとか悪いとか、本来そういうことはないのです。 当人がどう思っているのか、それによってガラリと変わってくるものです。
運を見る目には二通りあって、「自分は運が良いと見るか、悪いと見るか。」その違いだけ。
大切なことは運が悪いときにも運が良いと考える…そういう人だけが本当に運をものにすることができるということです。 なぜだろうか。 答えは簡単です。
運が良いか悪いかというのは、主観的な問題だからです。
そして、失敗したときは自分が悪い、上手くいったら運が良かった。
こう考えて行動すれば、どんどん運は良くなって行くものです。
決して失敗を運やツキや他人のせいにしないこと。 そして、成功を自分の力と自惚れないこと。
この心のクセが運を良くする鉄則です。
新しい年を迎えて「心機一転してやろう」と、皆思ったことでしょう。
心機一転とは、何かをきっかけにして心を良い方向へ、自分の気持ちを明るい方向へ変えることです。 これは自分の力でやるしかありません。 ただ、漠然と待っていても心機一転は起こらない。
自分で何か理由をつけて、自分自身納得し、心の整理をして「今年は俺の運も好転する」と明るい気持ちになれば「よし、やるぞ!」という気力が湧いてくるものです。
今年も一緒に大きな夢と目標に向かって努力し、成長して行きましょう。