『良い習慣』を身に付ける

1999/8/01

先日、合宿所へ行って練習を見ているときに、ふっと気が付いた。
木方が自分の課題練習でランダムのフットワークをやっていた。
彼は相手がミスして床の上にバウンドしたボールでも、又、ネットしたボールでも全力で食らいついて返球しようとしていて、ボールに対する執念を感じた。
そこで私は、他の選手にも目を移して、じっくり観察した。
無理だと思うボールに対しては、殆どの選手が諦めていた。
木方自身は気が付いていないと思うが、
「こういうボールに対する執念が習慣化されて、彼は強くなってきたんだな…」と感じた。
強くなるか、ならないかは、このようにほんのちょっとした心の持ち方とか意欲によって
行動として現れ、習慣化すると、それが物凄く大きな差となってくるものだとつくづく感じた。
「習慣が人をつくる」という言葉がある。
日常生活でも良い習慣を身に付けることで、人間的にも立派に成長出来る。
この言葉は、人生訓としても意味深く、我々にとっても多くの教訓を与えてくれている。
「良い習慣」を身に付ける為には、何度も繰り返し繰り返し粘り強く行っていかなければならない….
「良くない習慣」を放置したままだと、どうなるか….
例えば、クロス打ちの場合でも、足は全く動かさず、腕とボディーワークだけで打球点を変えて打っていると、卓球に最も大切な足(F.W)の微調整が、いつまで経っても進歩しない。
反応も訓練によって、反射神経に近くなる…これは、運動生理学上からも証明されている。
緩い単純なボールでも、自分の打球点まで必ず動いて打つ….
英語のことわざにもある“Custom is second nature”(習慣は第二の天性なり)。
身に付いた習慣は、生まれつきの性質のように日常生活に影響を及ぼすという意味….
後天的に身に付けた習慣も、一度身に付くと第二の天性と呼ばれる程、強固なものになる、「良い習慣」をたくさん身に付けるよう心掛けよう。
インカレが間近である。
*今から心と体のウォーミングアップを心掛けよう。
*心のW-Upでは、大事な場面で自分が活躍している姿や、最後の場面で平常心を保ち、強気に攻めているイメージ等….人によって色々あると思う。
*そして最も大事なことは、感謝の心。
明治大学の選手として、インカレという大事な試合に活躍の場を与えて貰える環境に対し、親、兄弟を始め、周囲の人達に心から感謝する。
そういう心を持って努力すれば、勝利の女神は必ず微笑んでくれる….と確信する。
まず、「Yes」から始めよ……..道は必ず見つかる。
常に成功のイメージを持つ….奇跡は自分の力で創り出せ。