明治大学卓球部の存在意義

2001/4/01

先日、「明治大学卓球部70周年を祝う会」で挨拶したものを
「今月の言葉」で残しておきたいと思ったので、一部追加して書きます。
60周年の記念の会をやらせて頂いたのが、つい昨日のことのように思う程、
あっという間の10年間でした。
この10年間を振り返ってみますと、選手達は本当によく精進し、活躍してくれましたし、
指導陣共々、努力した甲斐がありました。
最近、私は明治大学卓球部の存在意義とは何だろう…と考えました。
それは、世の為、人の為、貢献する為に存在している…という結論になりました。
スポーツというのは、学問や科学、或いは音楽や絵画などの芸術活動と同等か、
或いは、それ以上の文化活動であると信じて、「人間の文化の向上に寄与するんだ」
という「使命観」があったから、私は、今日まで卓球を愛し、卓球を通して、
スポーツ界全体に携わって参りました。
ですから、選手達には愛情を持って欲しい…と願っています。
愛情とは、何かと言えば…たった一つです。
それは、自分達が築いてきた信用に対する愛情です。
今まで、営々と努力してきた先輩方が苦労して苦労して、一生懸命やって、
どれだけこの信用を築き上げてきたか、
自分達の信用に対する愛情を持たなければいけない…と。
もう一つは、情熱を持って欲しい…ということです。
情熱とは、自分の人生をかけて今は、この卓球に注ぎ込んでいるんだ…というものです。
自分の一念を貫き通す強い意志を持って、
自ら行動を起こして努力しているうちに、その情熱を共有する仲間が増えてくる。
愛情は、そうやって分かち合って、より充実した学生生活を送って貰いたい。
我々指導陣は、このことを念頭において今後共指導していくつもりでおります。
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  初一念を貫き通す強い意志
  使命感
  意地
  将来の夢や未来への確信
情熱とは、これらの意味を全て含む言葉です。
戦略、戦術、実行力も大切だが、肝心なのはリーダーと部員全員の情熱です。
「情熱を温め、膨らますのはリーダーの責務」
「情熱なき者に明日はない」
といわれますが、我々指導陣も心して夢を語り、選手全員のエネルギーを結集し、
情熱を共有して目標に向かってお互いに努力し続けていきましょう。