負け犬になるな、勝ち循環に身を置こう。

2001/10/01

「弱いから負けるのではない。負けるから弱くなるんだ。」
昔、勝負の鬼といわれた初代若乃花の言葉を聞いて感銘を覚えたことがあった。
勝つと信じれば勝ち、負けると思ったら負ける。
負けが続けば一層弱くなる。悪循環が始まる。「負け循環」とでもいうのだろう。
負け循環にはまり込んだら、人生はロクなことにならない。
その循環から抜け出すには、どうしたらいいのか。
その一つの方法としては「目標を切り下げる」ということもある。
私は常に「出来るだけ大きな夢を持って、その実現に努力しよう」といっているのに、
目標を切り下げるというのは矛盾があるのではないか・・と言われるかも知れない。
しかし夢と目標は違う。
目標は自分の力量の範囲の少し上当たりに置いて、ベストの状態を発揮しよう・・ということだ。
身の程知らずに目標が高いと、常に敗北感を味わう結果となる。
敗北感は人間をむしばみ弱くする。
大きな夢は絶対なくてはならない。
だが目標は現実に合わせ、大望よりはるかに切り下げて“勝ち循環”に身を置くことが大切だ。
目標を切り下げても、常に勝つとは限らない。
一進一退、一歩後退、二歩前進ということで、前に進むことだけは忘れないだろう。
前進することは「勝ち」を積み重ねることであり、そのはるか向こうには大きな夢の実現が待っているのである。
「負け犬になるな、成功を積み重ねろ」ということは、非常に重要である。
特にこのことは潜在意識にも関わってくるので、余計重視しなければいけない。
  負けたと思ったら、負けている。
  やめようかなと思ったら、もうできない。
  勝ちたい、でも、勝てないかな、と思ったら、まず勝てない。
  だめかもしれない、と思ったら、もうだめだ。
  世間に出たら、成功は気持ち次第だ、心構えひとつだ、ときっと分かる。
  ぜったい勝つと思ったら、勝つ。
  高く昇ろうと思ったら、高いところを思え。
  賞を手に入れたいと思ったら、じぶんに自信を持て。
  人生の戦いでは、かならずしも、強い者と速い者が勝つわけではない。
  勝つのは、たいがい、勝てると思っている人間だ。
  ― アーノルド・パーマー ―