人生に夢があるのではない 夢が人生をつくるのだ

2003/3/01

私は 明確な目標を持つことがいかに重要であるか…ということを
口が酸っぱくなる程言ってきた。
ある経済情報誌で大リーグで活躍中のイチロー選手の小学校の卒業文集に載った
『僕の夢』という作文の存在を知った。
目標設定の方法について非常に参考になると思ったので、以下に記す。
『僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そのためには中学や高校で
全国大会に出て活躍しなければいけません。
活躍するのには練習が必要です。
僕は三歳の時から練習を始め、七歳までは一年のうち半年くらいやっていました。
三年生になってからは365日のうち360日は激しい練習をやっています。
だから、一週間のうち友達と遊べる時間は五、六時間です。
そんなに練習をしているのだから、必ずプロ野球選手になれると思います。
そして、中学、高校で活躍して、高校を卒業してからプロに入団するつもりです。
その球団は中日ドラゴンズか西武ライオンズが夢です。
ドラフト入団で契約金は一億円以上が目標です。
僕が自信があるのは投手と打撃です。昨年の夏、僕は全国大会へ行きました。
そして、ほとんどの選手を見てきましたが、自分が大会ナンバーワン投手だと
確信ができるほどです。打撃では県大会四試合でホームランを三本打ちました。
全体を通じた打率は五割八分三厘。自分でも納得のいく成績でした。
そして、僕たちは一年間負け知らずで野球ができました。
だから、この調子でこれからも頑張ります。
そして僕は一流選手になって試合に出られるようになったら、
お世話になった人に招待券を配って応援をしてもらうのが夢の一つです。
ともかく一番の夢はプロ野球選手になることです。』
これを読んで私は「すばらしい!!すごい!!」と感心した。
彼はこれを小学校6年の時に書いていたのだ。
私が何に感動したかといえば、
〇まず、彼は12歳の時すでに、自分の夢は「プロ野球の一流選手になること」という
 確固たる明確な目標意識があったということ。
〇そのためには練習が必要で360日練習をやっている。
〇プロになって契約金は一億円という数値目標を設定している。(実際は四千万だった)
〇自分の得意技を正確に見極めていて、自分を褒めている。
〇一年間、負け知らずで野球ができた、だから、将来も…というプラス発想。
〇そして、最もすばらしいのが、「お世話になった人に―」と
 その人達に対して感謝の気持ちを抱いていること。
人生に夢があるのではない。
夢が人生をつくるのです。そして夢に日付を入れてあげる。
自分で自分の限界をつくるな。
背伸びの部分をつくれ。
それがきっかけで伸びる。
自分の可能性をどんどん磨く。
そしてそれを武器にするのだ。