運力について

2003/5/01

今まで、「運」については、いろいろな角度から随分何回も話をしてきた。
また、違う角度から、話をしよう。
運のあるなしは、どこからくるのか
私は、いつも自分の周囲を見回してみると、なんとなく運に恵まれた人と、
なんとなく、運に見放された感じのする人がいるように思える。
運のあるなしは、必ずしも学歴、家柄、能力とは関係がないことは確かである。
生まれた瞬間から、本人がどう、もがいても、もがいても、変えることのできないものを
「宿命」という。
しかし、自分の意識と努力で変えることのできるものを「運」という。
「運とは、自分で運んでくるものである」という表現は、まさに至言である。
 1)「自分には運があるんだ」と思い込むこと
   人生は、「七転び八起き」、悪いことの後には必ず良いことがやってくる。
   困難は次なる成長の糧であると思うこと。
「念ずれば花開く」という言葉もある。いい意味での“自己暗示”大切である。
2)失敗という文字を自分の頭の辞書から消すこと
   私達が、やろうとすることの90%は失敗するものだ。
   失敗を糧にすれば、一つの失敗から一つのヒントを得るし、
   二度としないように気をつけるし、ノウハウを知る事が出来る。
   だから、次のチャレンジは最大の成功が待っている…と思えばいい。
   「途中で一休みしよう」位に考えたらいい。
   そうすれば、それは、失敗にならない。
 3)明るく、元気に、素直に、「明 元 素」で生きること
   その反対は、暗くて、病的で、反抗的。
   嘘でもいいから、元気でいる。
   にが笑いでいいから、笑顔でいる。
   そうすると、不思議なもので、本当に元気になってくる。
 4)運の良い人間と付き合うこと
実力や力量とは別の次元の問題として、「気を発している人、発していない人」がいる。
同じように「運のある人、ない人」もいる。
   調子が悪い、会社をクビになった、病気になった、
   なんていう人とばかり付き合っていると、
   自分までよくなくなってしまう。
 類は友を呼ぶ。自分に運を呼び込みたかったら、「運気」を発している人と付き合う。
   勝ち組は、勝ち組同士で集まる。
   グチってばかりいる人間が集まっていると、どんどん悪くなっていく。
 5)元気と勇気をくれる人と付き合うこと
   知識を授けてくれるのは恩師や先輩。
   自分が落ち込んだときに励ましてくれる人間を持てるかどうかで、
   人生は大きく変わってくる。
 6)目的を持って勉強し、鍛錬すること
   ただ、漫然と勉強し、訓練しても意味がない。
   目的を持って勉強し、訓練しなければダメだ。
   今の時代、情報は世の中に無限にある。
   目的を持つと、その目的を達成するための情報を
   選り分けることが出来るようになるし、
   何故、苦しい訓練を続けなければならないかが理解できる。
 7)最後は「社会を愛し、恩返しの心を忘れないこと」
 人は、皆必ず誰かの恩になっている。
   恩を忘れてはいけない。
   君達が、この社会を愛し、親・兄弟をはじめ、
   恩義を受けた方々に感謝の心を忘れず、お役に立ちたい…と思えば、
   思っただけ、自分に帰ってくる。
人間誰にでも、一生に何度か運をつかむチャンスが訪れるといわれている。
それなのに、何故差がつくのだろうか。
それは、「運命の女神が目の前に来ているのに気がつかない」か、
「気がついて自分の手につかもうとするか」の違いだという。
“運も実力のうち”というのは、常に問題意識と向上心と判断力と勇気を持って
努力している人に運が向いてくるからである。