今年の書初めは「志」

2004/1/01

明けましておめでとう。
今年の書初めは「志」にした。今年一年の「テーマ」である。
人の成長を左右するのは、ひとえに「志」次第だ。
まず、大きな「志」をもつこと、高い「志」をもつこと・・・が
最も大事なことだと最近つくづく思っている。
高い志を掲げてそれを成し遂げる為に、
たゆまぬ努力と研鑚を重ねることで人間は成長していくと思う。
チームでも、個人でも、どれだけ大きな「志」を持ち、
それを達成させたかによって、成長の度合いは大きく変わるのだ。
明治大学卓球部という組織で、君達は“卓球の道”を、
究めたいという「志」をもって努力している。
組織で同じ目標に向かって努力するということは、
“普通の人が集まって、普通でない結果を出す”・・・ということである。
組織のリーダー(監督や指導陣やキャプテン)が高い「志」を抱き、大きな夢を宣言し、
身をもって、目標に向かって邁進すれば、自ら部下の志も高くなり、動機付けられ、
モラル(志気)も上がる。
ビジネスの世界では、高い「志」を抱いているリーダーの下には、
「志」の高い部下が育つことが明白になってきた。
「志」の高い部下は、より高い目標を掲げ、向上心を持ち始めます。
君達がどれだけ、大きな「志」や「夢」を持つことができるかどうかは、
そして、それを実現可能な「夢」だと信じるかどうかは、
「リーダーの「志」の高さ、大きさにかかっている。
今年は平岡監督の提案で、10数年ぶりに12/28~1/4まで正月返上合宿を
4月から入学が決定している新人(高校生)も全員参加させて、やることになった。
レギュラーがゴッソリ卒業してしまう、今年に賭ける監督の意気込みが感じられ、嬉しい。
君達は大きな夢と目標を達成するために、初めは小さなことでも良いから、
長く続けられるものを見つけて、習慣にすることだ。
諺に 習慣が変われば、性格が変わる
    性格が変われば、行動が変わる
    行動が変われば、人生が変わる
という言葉がある。
これはすごいことだ。
習慣を変えることが出来れば、人生までも変えてしまうことが出来るのだから。
習慣は人をつくる。
‘99年8月号に書いたように
「良い習慣」を身につけるためには、何度も何度も繰り返し、繰り返し、
粘り強く行っていかなければならない。
英語の諺にもある。
 “Custom is second nature”
  (習慣は第二の天性なり)
身についた習慣は、生まれつき持っていた性質のように日常生活に
影響を及ぼす・・・という意味である。
後天的に身に付けた習慣も、一度身につくと「第二の天性」と呼ばれるほど、
強固なものになるのだ。
今年は申年です。
機敏に木から木へ飛び移る猿のように、我々の発想も軽々と転換できれば、
壁にぶち当たったり、スランプに陥ったりしたときでも、
突破口を開くきっかけになるのではないだろうか。
高く、大きな「志」と「夢」を抱いて、今年も一年努力していきましょう。