情熱と努力そして自信(プラス発想)

2004/2/01

成功の理由は情熱と努力だ・・・と私は常に言っている。
それに加えて自信をもつということが、成功への大きなエネルギーとなる。
人間は自信がないと頑張りがきかないものだ。
しかし、自信というのは、そう簡単に身につくものでもない。
客観的に成功した例を勉強したり、実績を積み重ねて、はじめて自信ができるのである。
自信を持つことが、その後の人生にとって大きな意味を持つことは誰でもわかると思う。
しかし、これが、どれだけ大切なことかを骨身に染みてわかっているかどうかは疑問だ。
卓球を始めたとき、「あの選手のようになれたらいいな」という段階から、
「どうせやるなら一生懸命やろう。最初は誰だって初心者だ」と自己暗示をかけ始める。
大事なのはここから先。
「もしかしたら、できそうだ」という段階まで、
どうやって持ってくるかというのが成否を分ける。
つまり、自己暗示から確信へ進めること
自信さえ持てば、「できそうもない」という段階から、
「できるに決まっている」という段階まで、成長することができる。
オリンピックや世界選手権などを見ていると陸上、競泳、スケートなど、どんな競技でも
スタートラインに立って何事か、ぶつぶつ独り言をつぶやいている選手がいる。
これは、あれだけの一流選手でも、「これだけ練習した選手は俺だけだ」
「だから、自分が勝つに決まっている」とか、いろいろな自己暗示をかけているのだ。
厳しい訓練をこなしたという自負、それが自信の源泉となっている。
優秀な指導者は、長所だけ見て、欠点はなるべく見ないようにする。
それに引き換え、程度の悪い指導者は欠点ばかり指摘する。
しかし欠点を見つめても決して良くはならない。
長所だけ見てそれを伸ばしたら、ぐっと伸びる。
これが成功のコツ、上手に生きるコツ・・・といって世の中にプラス発想という
言葉をこれだけ普及させた船井幸雄(船井総合研究所創業者)さんは言っている。
成功する人間に共通して見られる要素はプラス発想、このことは、どんな本にも書いてある。
物事には必ずプロセスと結果の二つがある。
そして、「結果良ければ、すべて良し」といって成果さえ上がれば、
プロセスはどうでもよいという考え方になってしまいがちである。
しかし、大切なのは、結果からではなく、プロセスの途上で、そう考えて行動できるかということ。
実は、ここが非常に大切で、成功する人間というのは、
このプロセスで「自分は運がいい」と考えることができる人なのです。
運が悪いときでも、自分は運がいいと考えることができる。
そういう人だけが、本当に運をものにすることができるのです。
大リーグ、ドジャースに単身乗り込んで、その後、紆余曲折はあったけど、
今でも立派な活躍をしている野茂秀雄投手は本当に偉い人だと思う。
彼のお陰で、日本人の中にも積極的にアメリカにわたって、
力を試してみようという選手が増え、今大活躍しているイチローや松井選手をはじめ、
多くの選手に対して、その可能性を身をもって教え、
活躍の場を広げた彼の功績は非常に大きなものがあると思う。
野茂選手は1990年のドラフト会議で8球団が指名して、クジを引き当てたのが、
当時近鉄の監督だった仰木彬さん。
彼は入団のとき、「自分のフォームはいじらないでほしい」と注文をつけ、
私もスポーツ新聞を見て、驚いたことを覚えている。
普通こんなことを言えば、「生意気だ」と思われて、何をされるかわからないところだが、
逆に仰木監督は、素直にこれを受け入れて、却って「すごい選手だ」と認めた。
プラス発想の選手がプラス発想の監督に見出されたから、結果がプラスに出た
ということは、その後の彼の活躍を見れば明らかなことである。
早稲田大学ラクビー部の今泉コーチは「勝利の瞬間にその人の生地が出てくる」
「トライを決めた後、キックでゴールを狙いますよね。例えば、10本を2人の選手が互いに蹴りあった時に、A君は10本中9本入ったが、B君は10本中、1本しか入らなかった
としましょう。結果だけを見ると、「どちらが優れている」といえばA君です。
しかし、A君が外した1本が「23対22」の勝敗を分ける1本だったとして、
B君の唯一1本が勝利に貢献したとしたら、優れているのはB君の方です。
『勝負の瞬間、自分が生まれ育ったバックボーンが出てくるのだと思います。
この1本が入ったら勝敗を決するという重要な当落線上で、
精神が研ぎ澄まされた状態のときに、その人が本来持っている人間の性(さが)
みたいなものが表面に出てくるのです。
そんな時、「ここで外したら、どうしよう」と思ってしまうのは、
「お前は、駄目だ、駄目だ」と言われ続けてきた選手であり、
その瞬間にゴールを決められるのは、「大丈夫。これが入れば勝つのだからと不安感を切り捨てて、この1本に集中して思い切り蹴ってごらん」と言われてきた選手なのです。』
とある雑誌の対談で語っていた。
君達もこの勝負でチームの勝敗が決する・・・という時に
プラス発想で思い切ったプレーが出来る選手になれるよう努力しよう。