自分で自分に期待する

2006/5/01

「自分で自分に期待して努力する」ということが凄く大事だと思う。
自分はこういう風に卓球の道で楽しみを見出すのだ・・・とわかるようになるには
卓球に正面から精一杯ぶつかっていくしかない。
思う存分、自分の力を試して欲しい。
卓球に正面から向き合わずにいると、
奥へ踏み込んでいくことが出来ない。
迷っている時間が長い選手がいるけど、その「迷い時間」は
本当にもったいないと思う。
成長する上で奥へというか、深いところに踏み込んでいかないと
中にある楽しくて面白い領域に届かない。
慎重になったり、不安になったりするのは後回しにして
とにかく目の前のチャンスにチャレンジして貰いたい。
今いろいろ考えるのではなくて、まず走り出そう。
良いか悪いかは、後から嫌でも考えられる。
誰にどんな言葉を贈られても、どのようなプレッシャーをかけられても
自分を知っているのは自分しかいない。
やってきた経験は自分のもの。苦しんだ体験も自分だけのもの。
一生懸命努力していけば、そういう財産が蓄えられていき
将来必ず活きてくる。
苦しくて、前が見えない時があるかもしれないが、ほんの少しずつでも、
すり足で進んで行けばいいと思う。
風は必ず吹いてくる・・・と信じて。
私が20代の頃には、時代のスピードについていくために
努力するという感覚はなかった。
自分のペースが自分の力であり、そのまま未来がずーっと続いていくような
気でいた。
努力はしていたけれど、あせったりするようなことは無かった。
しかし、変化は確実に起きます。
若い君達には今、時間の観念が殆どないかもしれない。
だけど、時代は走っていくし、アッという間に4年は過ぎてしまう。
その現実に向き合うことが大切だと思う。
君達も縁あって明治大学に入学し、卓球部を選んで、部員となったわけだし、
その列に加わったからには、勉強し、努力し、懸命に走らなければならない
のではないか。
夢を持つことは簡単なことではない時代です。
実現することは更に難しいことかもしれない。
だからといって何もしなければ、解決の道は開きません。
では、どうしたらいいか。
私はどんなことでもいいから「あこがれ」を持ったらよいと思う。
「あの人のようになりたい」とか「ああいう生き方がいいなあ」とか
先輩でも過去の名選手でも、何でもいいから
「あこがれ」「目標」を持つ。
そして、そうなった自分をイメージする。
これで少なくとも夢への第一歩を踏み出すことが出来ます。
この一歩が明日からの自分を作ってくれるものです。
それだけで、君は成功への扉が開いて、
夢への道に近付いていくことは間違いない。