脳の仕組みを知り、夢の先を描こう!

2014/11/01

全日本学生 ダブルス 平野選手・有延選手 優勝(二連覇)おめでとう
全日本学生 シングルス 森薗選手 優勝おめでとう

今大会は多くの選手が、思い切ったプレーで自分の力を発揮し、
活気溢れる熱戦を展開し、観衆の皆さんにも感動を与える試合が多かった。
明大の選手は、同士討ちが多かったが、勝った者も負けた者もこの大会を踏み台にして、
更なる飛躍を期して努力して貰いたい。

作家の森沢明夫さんは、格闘技の雑誌で、キックボクシングや柔道、空手など、
日本チャンピオンになったことのある選手たちを取材する連載ページを持たれていて、
いろんなチャンピオンを取材に行き、まず「チャンピオンベルトを見せてください」というと
多くの日本チャンピンたちは、「どこ、やったっけなー」というセリフから始まるそうです。
チャンピオンベルトを、どこにしまったのか覚えてないのだそうです。

そういう選手が、とても多いので森沢さんは最初、不思議に思ったけど、
そのうち、次第に謎がとけてきた。
なぜ忘れるのか?
それは日本チャンピオンに執着していないから、だとわかったのです。
日本チャンピオンになるような選手たちは、最初から世界チャンプを目指している。
だから、日本チャンピオンは通過点に過ぎないので、覚えてない人が多いのだ・・・と。

このことがわかると、夢の叶え方のコツがわかります。
多くの人は、叶えたい夢を、目標のゴールとしている。
しかし、夢は「ゴールではなく、通過点」にしたときに叶うのです。

夢のその夢の先を描いて、いつか辿り着く「ゴール」ではなく、「通過点」にしてしまえばいいのです。
夢が叶うと、その先にどうなるのか?
その先にはどんなワクワクした世界がひらけているのか、と夢の先を描くのです。

「3メートル先を見ていれば船酔いするけど、
100キロ先を見ていれば景色はほとんどぶれないものだ」
と、孫正義さんが言ったそうですが、正にその通りだと思います。

自己実現のため、夢を叶えるため、綿密な目標を作り、いざスタートしたが、
なかなか行動が伴わず、挫折する人が多い。

たとえば、「今年は、全日本でランクに入りたい」、「全日本でメダルを取って世界で活躍したい」という目標を立て、フットワーク 前後左右を1日×60分、ランニングを5km毎日走る、
などと決めても、具体的な行動になかなか移れなかったり、3日坊主で終わってしまったり、
出来ない理由を見つけて止めてしまったりする。

そして、「自分は意志が弱い」、「やっぱり誘惑には勝てない」と、
続かない理由を、自分の意思や精神力のせいにする。

しかし、実は、物事が続かない理由は、自分の意志とはまったく関係がなく、
続け方を知っているか、脳の仕組みを知っているか、ということが非常に重要なのだそうです。

私たちの脳は、「現状維持」を好みます。
これは、生命の危険から身を守るために、身についているものだとされています。
何か少し変わった行動を取ると、「あれ?何かいつもと違うぞ」と、
脳はストレスサインを出します。そうすることで、私たちを「現状維持」に戻らせるのです。

行動を変えるには、脳が出すストレスサインを最少に抑えることです。
そのために最もシンプルで、最も強力な方法が「イメージ」を利用することです。

先程の例だと、「全日本で入賞して、日本代表になった自分」或いは、
難しい仕事が非常にうまくいったなど、
「わくわくする」「幸せ」と感じる具体的な情景をありありとイメージします。
すると、脳も気持ちが良いので、ストレスサインを出しません。

気持ち良いイメージを続けていくうちに、脳も、体も気持ち良い方に行動することが習慣となり、
気がつけば、継続している状態になるのです。

もう一つは、環境を変化させ、「ライバル行動」を避けることです。
たとえばダイエットであれば、間食や夜食などが「ライバル行動」に当たります。
目の前に好物があるのを見ながら、食べずに我慢することは、
「現状維持」を好む脳にとって大きなストレスになります。
だから、目にする場所から、すぐ手に取れる範囲から外に出してしまえば、
脳が刺激されることがなくなるので、ストレスを減らすことができます。

このように、行動を変えるには、脳の仕組みを理解し、戦略的に行動した方が良いのです。
目標達成には、脳にストレスサインを出させないように、上手く付き合うことがとても大切です。

脳の仕組みを知り、夢を通過点とし、夢の先を描いて行動するよう努力していこう。
参考(自己啓発情報誌「右脳開発」)