日常の心得(中村天風師の教え その2)

2001/12/01

寝ぎわの心がけ
連想暗示法…『悲しいこと』 『腹の立つこと』 『気がかりなこと』…消極的な事は寝床の
           中に一切持ち込まない。明るく朗らかに、生き生きとして勇ましい積極的
           なことを連想する。
命令暗示法…鏡に映る自分の顔に自分のなりたい状態を命令的な言葉で、例えば
           「お前は、信念が強くなる!」「お前は、もっと元気が出る!」と発声する。
{実行ポイント}
*真剣である事。
*自分の耳に聞こえる「つぶやき」くらいの声で良い。
*一日中、折あるごとにやって良いが、寝ぎわにやるのが特に効果的。
めざめ直後の心がけ
断定暗示法…前夜命令した事を、すでに具体化された状況で、断定した言葉で表現する。
           例えば、前夜「お前は信念が強くなる」と命令したら、それを「私は、今日
           は信念が強くなった」と、自分の耳に聞こえるように言う。
{実行ポイント}
*目覚めた直後にやること。
*鏡を用いても、用いなくても良い。
*一日中、回数多くやるほうがより効果的。
日常の心がけ
言葉使い…「困った」 「弱った」 「情けない」 「悲しい」 「腹が立つ」 「助けてくれ」
   「どうにもならない」…消極的な言葉は絶対に口にしない。
*不平不満を言わず、「正直・親切・愉快」を生活モットーとする。
交人態度…明るく朗らかに、生き生きとして勇ましい態度で何人にも接する。
{実行ポイント}
*特に不健康・悲運の人に対しては、鼓舞、奨励以外の言葉は口にしない。
有事の心がけ
* 感情・間隔の刺激、衝動を受けた瞬間、まず第一に肛門を締め、同時に肩の力を抜いて、下腹部に力を充実させる。
呼吸法…まず肺の中の残気を十分に吐き出してから、息を深く吸い込む。
{実行ポイント}
*静かに、深く、長く行う。
* 日に何度でも意識的に行う。
普通、すべての感情や感覚の衝動や刺激を心で受けて驚いたり、怒ったり、悲しんだりしている。
それを腹で受けるようにする。
腹に力を入れて肛門を締めて肩をおとすと、どんな大きな衝撃や刺激が来ても動揺を感じないし、体にも変化を起こさない。
1.📷肛門を締める
2. 肩をおとす          一体
3. 腹に力を入れる
ヨガではこれを「クンバハカ」といって、最も神聖な状態をいう。
📷昔の武士が、「腹をねれ」といったのは、へそを中心とする腹筋神経から背髄に連絡している全身の神経系統の乱れを防ぐ、ゴールデンキーだからである。
昔から水におぼれても  尻の穴が締まっていたら助かるといわれている。
    木から落ちても
だから、一日に何回でも実行する。-多ければ多いほどいい-
今までのように感情や感覚に引きずり回されなくなる。
習慣は第二の天性となる。
そして、言葉に気をつけて常に明るく、朗らかに、生き生きと心を変える。
そして、何か大きな衝撃を受けたら、キュッと三位一体にする。
これだけのことだから、理屈をつけないで、聞きっぱなしにしないで…やる。
ただし、真剣にやる…軽い気持ちではなく…心を込めてやる。
最初は100回/1回出来ればいい。
だんだん2回→3回→10回と出来るようになる。
やらないでいれば、いつまでも出来ない。
ところが純真な人ほど、なかなか出来ないと悶えを感じるそうです。
「教わったときは易しいと思ったけど、ヒョイと気がつくと、いつも尻の穴が開いているんです。」
「その時は、すぐ締めればいいんだよ。しまったと言って悔やむより、締まってなかったら
締めりゃいい。これだよ。」
と天風師は説いている。
「この三つの方法は、我々の人生にどれ程役に立つか計り知れない。
📷人生はどんな場合でも、 自分自身を苦しく生かしてはいけない。
自分自身を明るく、朗らかに、いきいき、勇ましく生きなければいけない。
明日といわず、たった今から簡単で価値の高い、この方法によって自分自身を作り変えなさい。」
とは中村天風師の訓えである。