卓球は“最大能力”を引き出す「中脳」を鍛える最良の球技である

2012/4/01

『 卓球は“最大能力”を引き出す
「中脳」を鍛える最良の球技である 』

新入生の皆さんおめでとう。
明治大学に入学し体育会卓球部の一員として、晴れて活動出来る
ことを心から嬉しく思う。

合宿所での説明会や歓送迎会などで、
卓球界における明治大学の存在の大きさや使命感は理解できた
ことと思うが、君達の人生の中で、これからの4年間を、
いかに充実して過ごすかによって、どれ程大きな影響を与えるか
計り知れないものがあります。
是非、誇りと自信を持って感謝の心を忘れずに努力して貰いたい。

高山監督、 ありがとう!ヘッドコーチ1年を含めて5年間に亘り、
献身的に選手の指導に当たり、すばらしい業績を上げて頂きました。
明治大学卓球部の成長発展に寄与してくれたことに心から感謝致します。
会社にも暖かいご理解を頂きましたこと、
そして、何よりも家族のみなさんに犠牲を強いさせたことに
感謝の意を表し、心からお礼を申し上げます。

田崎俊雄新監督、オリンピックでアトランタ(1996)、
シドニー(2000)、アテネ(2004)と三大会連続で日本代表となり、
2000年の世界選手権では大活躍し、日本チーム銅メダル獲得に
貢献した・・・というすばらしい実績の持主で、その選手時代に
培った以上の力を発揮して指導者として大成してくれるものと
信じています。

創造力開発の世界的権威。知能開発の研究団体として有名な
ピアジェ協会の創設者Dr.ウィン・ウェンガーの著書
「頭は3週間で良くなる!」の中で

頭を「フル回転」させるための「からだ」のコンディションづくり
が大事で、脳もからだの他の部分と同じく、あなた自身が
ベスト・コンディションで働ける状態でなければ、最良の状態で
機能することはできない。もしあなたが、少しでも病気であったり、
ぐあいが悪かったりすると、膨大な数の脳の回路は、本来の思考回路を
閉ざし、体調維持の目的にのみ使われるようになる。
従って、あなたのからだが、調子の悪い状態であれば、
脳はいつもからだのコンディション維持にエネルギーを使う習慣が
ついてしまい、そのために、本来持っているはずの高い知能を大幅に
低下させてしまうのである。
だから、からだの健康を維持し、回復させ、強化しなければ
ならないのです。
そうすれば脳はいっそうよく機能するようになるだろう。

また、“最大能力”を引き出す鍵は「中脳」を鍛えることである。
中脳は、大脳皮質からの命令や決定を受け取り、それをおのおのの
筋肉別に何百万もの命令に細分化して送り出す。

大脳皮質での決定が正しい経路で伝達し、遂行されるまで、
どれほどたくさんの筋肉が個別に命令を受けたり、受け直したり
しているのは、中脳がすべて、その伝達作業を引き受けているのである。
中脳が、唇、舌、声帯、胸の中にある数えきれない筋肉を
動かしてくれるため、あなたはしゃべるときに、声の出し方に
ついてではなく、話す内容についてだけ、考えていられるわけである。

他にも、あなたが通常無意識の中で行っていることが、
無数にあるわけです。これらはみな、日ごろの中脳の操作によって
成り立っているのである。したがって、大脳皮質の優れた機能が
支障なく遂行されるには、
中脳の機能状態がよくなければならないのである。

卓球という球技には、たくさんの利点がある。
まず、非常に素早い、しかも複雑な反応が要求される。
この反応において、瞬間的フィードバックが得られる。

また、鋭敏な動きと神経の細かさ、連結されたテクニック・リズム
などが必要とされる。これには、脳全体の作用と、からだ全体の機能が
要求されるのだ。

そしてもっと高いレベルで要求されることとして、極度の集中と
自己鍛錬能力がある。つまり、卓球の腕前を上げることは、中脳回路に
多くの「スイッチ」を入れるための優れた方法である。

つまり中脳の回路を刺激して最大の能力を引き出すために、
卓球は非常に多くの利点がある・・・と
要するに「卓球はやればやる程、強くなればなる程、
頭が良くなるスポーツである。」
とDr.ウィン・ウェンガー氏は強調しております。

このような知識を持ち、新体制のもと新たな意識で新学期を迎え、
大きな夢と目標に向かって、この一年をスタートしましょう。