水谷隼との会話

2013/11/01

『水谷隼との会話』
(成功への心構え)
先日、久し振りに水谷隼と食事を共にし、
その後もいろいろ話し合い、楽しいひとときを過ごした。
隼は、「リオデジャネイロ・オリンピックで現役を引退しよう・・・と思っていましたが、
東京オリンピックが決まったので、それまではやろう!!と決心しました」・・・と、
強い決意を語ってくれました。
また、「丹羽や健太(松平)も、今のまま成長しても、
僕の最も良かった時期(世界ランク5位)を超えるのは難しいのではないか、
と思いますので、僕がもっと、もっと強くなって、
その水谷隼を追い越せるようになれば、
中国に勝てるだろうと思っています。」
「今、僕は原点に戻って、自分の卓球を見直しています。
よかった時期の卓球を振り返りつつ、
中国に勝つにはどうしたらいいか━を模索して、
あせらずに願晴っていきます。」
隼の強い意志と強い思いが伝わり、感動すら覚えた。
その後、私はメールを送った。
「先日は、久し振りに会えて楽しかった。
話の中で隼の強い意志と思いを聞いて凄く嬉かった!
あのときの隼は、本当にいい顔をしていた。
今後の活躍を心から期待しています!!」
そして、彼からの返信
「こんにちは。こちらこそ貴重な時間をさいていただきありがとうございます。
30日からロシアに行ってきます。
今度の全日本、絶対にリベンジします。」
隼の引き締まった、いい顔を見て、嬉しさが込み上げてきて、
日本卓球界の男子は彼を中心に、そして、彼を追い抜こうとする選手たちの
厳しいつばぜり合いによって、明るい前途未来が見えてきた・・・と確信した。
現在多く出版されている「成功法則」の本では
「イメージすることの大切さ」について説かれている。
しかし、意外に「イメージをより具体的に描く力をどのように養うか」
については、あまり言及されてはいない。
イメージ力とは、右脳の中心的な能力であり、
このイメージ力には非常に多くの力が秘められていることを知っておくべきである。
スポーツ選手のイメージトレーニングはメンタルトレーニングともいわれている。
一般に「成功」という言葉の定義は、人によってさまざまな考え方があるが、
大きな意味でいえば、「自分の望みを叶えること」と考えたらいいと思う。
望みは人によって様々だから成功の内容も100人いれば100通りあるわけだ。
ところで、「自分自身が成功できる、あるいは成功している」
と思い切れないのはなぜだろう。
第一は、望みを持ち続ける人が少ない。
第二は、望みの実現を阻む障害にあうと、
すぐに挫折して諦めてしまう━ということでしょう。
この世には、絶対に成功するコツがあります。
それは、「成功するまでやめないこと」・・・
と成功した著名人は一様に仰っています。
では、成功するためには何が必要なのか。それは、まず行動することです。
この行動というのがなければ、目標や成功に向かうことができません。
目標や成功に向って行動するときに、
そのやり方をどうするかは、やり始めてからしか考えられないものなのです。
だから、成功を目指すのであれば、最後までやりぬく人になることです。
「やろう」、とひらめく。
そのとき「今やろう」と腰を上げるのか、「そのうちに」と、いったん忘れるか。
やろうと思ったときに、何かきっかけとなる行動を起こす。
それができない人は、いつになっても始めることができない。
むしろ次第に「まだ準備ができていない」という思い込みの方が強くなっていく。
よく行動する人は、知識は必要最低限でいいと考える。
なぜなら実際に動く前にわかることなんてほとんどないと知っているからである。
だからよく失敗する。だが「それでいいのだ」と思っている。
そのように、私たちの脳は自分の行動をうまく正当化するように作られている。
小さくても「一歩を踏み出す」という行為さえ続けていれば、
「なぜ、これが正しいのか」と、脳が勝手に理由を集めてくれるのである。
大切なのは、不安をなくすことではない。
いかに早く、多くの失敗を重ねることができるか。
そして「未来はいくらでも自分の手で生み出すことができる」という
自信を、絶えず思い続けることなのである。