GRIT(やり抜く力)で、人は成長する

『GRIT(やり抜く力)で、人は成功する』 2016年9月「GRIT(やり抜く力)人生のあらゆる成功を決める『究極の能力』を身につける」 (アンジェラ・ダックワース著、神崎朗子訳、ダイヤモンド社)が出版されてから、 物事を成功させるために重要な要素として、近年アメリカの教育界で、 特に重要視されビジネスやスポーツをはじめ各界で大きな注目を集めている。 「GRIT」とは、直訳すると、やる気闘志気概などで、この本のタイトルにあるように、 「やり抜く力」を指します。どんな分野でも、その頂点に立てる人は、ごく一握りの人です。 では、一流とそうでない人を分けるのは才能か努力か、 長年、そんな論争が続けられてきた。そういう論争に対して、 私は「努力は才能に優る」と結論付けて、あらゆる場所で主張してきました。 人間の脳や身体のことがあまり解明されていなかった時代は、人の才能は 生まれつきのもので、いくら努力をしても追いつけない領域があると考えられていた。 しかし現代では、生まれつきの才能は多少あるとしても、後天的な努力によって 人間は殆どのスキルを習得できるというのが、一般的な考え方になっています。 これには脳科学心理学の発展も大きく貢献していて、この「GRIT(やり抜く力)」は、 第三の成功要因として才能、努力よりも成功に大きく関係しているという。 GRITは一つの重要な目標に対し、長年にわたり努力し続ける力で、 「継続は力なり」が科学的に証明されたといっても過言ではない。 大きな成功を収めた人たちに共通する、二つのことは、 「第一に並外れて粘り強く、努力家であったということ。 第二に決意だけでなく、方向性も定まっていて、自分がなにを求めているのか をよく理解していた」ということである。 「情熱粘り強さをあわせ持ち、「グリット」(やり抜く力が強かったのである。 「2倍の才能があっても1/2の努力では負ける。 「才能とスキルは別物だとはっきり認識する必要がある。たしかに、才能はうまれつきのもの。 だがスキルは、ひたすら何百時間、何千時間もかけて身につけるしかない」と。 「努力をしなければ、たとえ才能があっても宝の持ち腐れ。 もっと上達するはずのスキルもそこで頭打ち。 努力によって初めて才能はスキルになり、スキルが生かされ、 さまざまなものを生み出すことができる」…と。 「やり抜く力を強くする4ステップ。本書によれば、「やり抜く力」の鉄人に共通するのは、 1. 興味 自分のやっていることを心から楽しんでこそ「情熱」が生まれる。 自分の仕事のなかで、目標に向って努力することに喜びや意義を感じること。 尽きぬ興味と好奇心をもって「この仕事が大好きだ」と言えること。 2. 練習 何かに興味を持ったら、ひたすらそれに打ち込んで、 自分のスキルを上回る目標を設定しては、それをクリアする練習に励むこと。 「やり抜く力」が強いということは、慢心しないことである。 分野を問わず、どれ程道を究めていても、「やり抜く力」の鉄人たちは まるで決まり文句のように「何が何でももっとうまくなりたい」と言う。 3. 目的 自分の仕事は重要だと確信してこそ、「情熱が実を結ぶ。 目的意識を感じないものに、興味を一生持ち続けるのは難しい。 だからこそ、自分の仕事が個人的に面白いだけでなく、 他の人々のためにも役立つと思えることが必要。 4. 希望 希望は困難に立ち向かうための粘り強さ」だ。 興味、練習、目的のあとに、希望を取り上げているが、 希望は「やり抜く力」の最終段階ではなくあらゆる段階に欠かせない。 最初の一歩を踏み出すときからやり遂げるまで、ときには困難にぶつかり、 不安になっても、ひたすら自分の道を歩み続ける姿勢は、はかり知れないほど重要だ。 私たちはときに大小さまざまな挫折を経験して、打ちのめされる。 打ちのめされたままでは、「やり抜く力」も失われてしまうが、 立ち上がれば「やり抜く力」を発揮することができる。 「知能レベルは最高ではなくても、最大限の粘り強さを発揮して努力する人は、 知能レベルが最高に高くても、あまり粘り強く努力しない人よりはるかに偉大な功績を収める」。 私が過去、卓球を通して体験してきたことが、 今でも人生のあり方や事業経営の根幹を成しているということを アンジェラ氏の手によって科学的に解明され、理論付けられたことは最高の喜びである。

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