野尻 博さんの話

これは、君達の先輩で上阪俊司氏(S.53卒. 主務 前原正浩氏と同期)が

あるセミナーで聞いた話である。

野尻さんは、背中にドラムを背負ってギターやエレキ、シンセサイザー、ピアノ

といった、一人で7~8もの楽器を演奏するエンターテイナーです。自称大道芸人

とも言っており、その道では、日本より欧米での活躍が認められており、

欧米での方が有名な方です。

(クリントン前大統領が彼をひいきにしていた話は有名)

大道芸人というのは、道行く人の足を止め、注意を引き、関心をそそるように、

自分のパフォーマンスをアピールするということで、大変なエネルギーが必要で、

先日の野尻さんのお話や、演奏を聴いてもすごいエネルギーとすごいパワーを感じました。

お客さんに感動してもらうには、本物のプロであり続けなければならない

そして、その本物のプロになるには、次の三つの要素を追求することが必要だ

とのことでした。

練習

トレーニング

稽古

なんだ、一に練習、ニに練習、三、四が無くて五に練習と言っているのと

同じじゃないかと感じた人がいると思いますが、実は少し違った意味が

含まれています。

「練習」は、「技術を磨く」ことで、一流のプロになるには一流の技術を身に

つけなければなりません。一流の技術を磨く為に努力する、これは、いいですね。

「トレーニング」は、「心と体を鍛える」ということです。どんなに一流の技術が

身についてもそれをどんな場面、どんな境遇においても出せなければ何にも

なりません。一流の技術を発揮できる強い心、広い心を鍛えなければならないし、それを支える体力を向上させ、健康を維持させていくことが大切です。

「稽古」は、「芸を磨く」ということです。芸を磨くというのは、自分の目指すものに究極的に何が必要かを見極め、それを追求していく姿勢をいいます。例えば、野球選手が集中力をつける為に座禅を組んだり、或いは、剣道や相撲の練習に参加したりしますが、そういったことです。

以上の三点ですが、一番目の技術を磨くことについては誰しも一生懸命になれる

ところですが、二番目、三番目となると最近のプロと呼ばれる人達の中でも

目をむく度合いが少なくなり、関心が薄れていく傾向に有るようだと言われて

いました。

また、これは何も芸人やスポーツの世界に限ったことではありません。広く一般の我々にもいえることではないでしょうか。

例えば、一番のものを持とう、自分の得意は何か、それを伸ばしていこう

よく言われます。そういった時にこのことを少しでも意識して努力していくように

すればよい。…と思いました。(上坂俊司氏談)

ある有名なピアニストは「体や指先が勝手に動くまで練習する以外方法は

ありません。そして、どんな挫折にもあきらめず、練習し続ける強い思いが大切。

運でピアノは弾けません。できるまでやる!それ以外に方法がありますか?」

ただ、それだけのことだという。結局、今日もどんな夢を掲げ、

どれだけ努力したか…難しいことだが、非常にシンプルである。

人生はすべて自分で決めているのです。

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