本気になればやれないことはない

『本気になればやれないことはない』 (真のゲームズマンシップ) 卓球の選手の中には、いいフォームをして、いい球を打っていれば、 一流になれると思っている人がいる。 確かに、技術がどんどん進んで上達していくのはいいことです。 でもそれが勝利に結びつくとは限らない。 技術の進歩は、勝利への大きな要素には違いないが、 本当に勝つためには、それ以上にもっと学ぶことが多いとあるが、その中で「」を鍛えることが最も重要だと、私は常に力説している。 それ以外の要素として、勝負には、相手があるのだから、 その相手との関係をいかに有利に持っていくかが大切なことである。 体を鍛えるのは自分自身の中で育てる内向的なことだが、 対人関係は外向的なことであり、この両輪が揃って、はじめて真の強さが発揮できるのだ。 この競争相手との関係でよく使われるものに、ゲームズマンシップという言葉がある。 辞書を引いてみると、「かけひき」などとある。 別のものには、「勝つためには、いかがわしい方法も辞さないやりくち」 或いは、「ルールに触れない範囲でグレーゾーンを攻めてでも勝負する」という意味もあり、 いずれにしても、かなりあくどいイメージを含むニュアンスである。 勝負は対人関係である以上相手の精神状態から体調までを理解する必要がある。 そして、弱点があれば、そこを徹底的に突き、強い点があればうまく受け流すなど、 試合の流れが読めてくる。 ここで一発、最も得意なサービスを出して、3球目を思い切ってスマッシュすれば、 相手の心理は壊滅するだろう━などと、山場が読めるようになる。 そのときこそ、今まで培ってきた技術がものを言うのだ。 真のゲームズマンシップとは相手を理解することから出発して全人格的な競争技術であり正々堂々としていかがわしいものであるはずがない。 一口に言えば、人間の心の中にもう少し踏み込めということである。 心は大切である。 心は体の主であり、その人の行動を支配する。 だから、同じ勝負を争うのなら、相手の心全人格を知って戦ったほうが有利になるに決まっている。 例えば、あの選手は最後の大事な場面では、こういう心理状態になって、 必ずこういう攻め方をしてくる、或いは、必ず慎重に対処してくるなどと、 相手の心に踏み込んで勝負をかけていく真のゲームズマンシップを理解することで勝利に近づく努力をしてもらいたいと思う。 人間本気になればやれないことはない。 本気になるということは、性根がすわるということ、 性根がすわるのは、土壇場に立たされ絶体絶命になったとき、 そこから、「何くそ!」と奮起したときに生まれる。 そこから奮起した人間は強い。 やるしかないと自覚しているから、ただ一筋に努力するという生活が始まる。 そこから思いがけないアイディアが沸いて、更なる飛躍が可能になり、 新境地が拓けてくるのである。 不動の自信とは相手と場所と時が変わっても変わらぬ自信で成功を持続させてくれる自分のできることを増やしながら自信を身につけていくことが大切です。 私の高校(都立城南高校)の先輩で、バレーボールの元男子監督の松平康隆氏は、 1972年に、「負けてたまるか!」という本を書いた。 その中で彼は、「私はオリンピックの舞台で銀メダルと銅メダルは取ったもう銀も銅もいらない今から10年前には世界のクズと言われた日本男子バレーの今年は勝負の年だ8月のミュンヘンオリンピックでは金をどうしても獲りたいしかし勝つことも大切だがその前にもう一つ勝利を我がことのように喜んでくれる人を一人でも多く持つことだそのために私はこの本を書いた。」と、言っている。 バレーボール大会で、観衆の数よりも選手の数が多い時代。 たとえ全国制覇しても、新聞の片隅にも一行も載らなかった時代。 いくら口を酸っぱくして選手を激励しても、この時代には選手は本気になりにくい。 これが世の中というものである。 マイナースポーツからメジャースポーツへの念願。  そこからすべてが出発している

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