卓球ニッポン再生の道に思うこと

先日開催された、全日本大学対抗卓球選手権大会(8/2~8/5)で、

私は次のような開会挨拶をした。

私は就任時の理事会で、選手強化の面を重点施策の一つとして取り上げました。

昨年春に行なわれましたアジアオリンピックで、男女合わせて28ケのメダルがありますが、

日本は0という結果でした。

今年の世界選手権ザグレブ大会では、男女共ベスト16にすら一人も残らない。

又、その後のジャパンオープンでは、男子は2回戦で女子は3回戦で全員敗退という

結果です。

日本の卓球が、世界の舞台に参加するようになってから、このような低迷振りは

前代未聞のことです。一卓球人として、誠に残念であり、恥ずかしい思いです。

しかし、今の若い選手は、非常に高いポテンシャルを持っている選手が大勢います。

勿論ここにいる選手の中にもいます。卓球ニッポンの再生は必ずやれる筈です。

皆さん!! 高い「志」と高い「目標」を持ってください。

打倒中国を目指して、王励勤に勝つにはどうしたらいいか、張怡寧や王楠に勝つには

どうしたらいいかを徹底的に考えて行動を起こす選手が、ここにいる選手の中から

出て来て欲しい・・と心から期待いたします。

能力の差は5倍程度だが、ヤル気の差は100倍にもなると言われております。

これは真実です。

開会の辞としては異例の挨拶になりましたが、是非私の真意を汲み取って頂きたい

思います。

男子は早稲田大学が3年ぶり、女子は青山学院大学が14年ぶりで優勝し、

大会は成功裡に終了しました。

その後、日韓大学卓球交流戦(8/27~29)が東京で行なわれ、

そこでは、次のような開会挨拶を致しました。

この日韓大学交流が、世界の学生卓球界発展のために大きな役割を果していけるよう、

お互いに努力していきましょう。

そして、日本と韓国が隣国でありながら、歴史的な様々な難しい問題も抱えて参りました。

卓球を通じて、日韓両国の親善に大いに貢献することを祈っております。

同じことをやっているのに、人によって結果が違うのは何故でしょうか。

それは、どれだけ「強い思い」をもって、やっているかの違いだけです。

アテネオリンピックで、韓国の柳承敏選手が優勝するとは、誰が予想したでしょうか。

世界中で殆ど誰も考えていなかったと思います。

彼の「思いの強さ」が成させたワザだと思います。

この交流戦を通じて、是非彼のように「強い思い」を持った選手が出現してくれることを

心から期待しております。

という話を骨子として挨拶しました。

そして、日韓交流大会終了後のパーティで、

下山・久保田選手(早大)が私のところへ挨拶に来た時、

「インカレの挨拶や今日の挨拶もよく聞いてくれたかな」

「はい。いつもリーグ戦などで、児玉さんの挨拶は楽しみにし参考にしています

「そうか、それは嬉しいな。事実、今の中国は王励勤も馬淋も随分長い間、

世界のトップで活躍している・・・ということは、中国でも彼等を追い越す若い選手が

育っていないということだろう。今なら打倒中国は必ず果せると思うよ。」

「ただ、訓練の内容も日本の選手より、中国や韓国の選手の方がはるかに量も多く、

質も高いので、それでは勝てるわけがない。

日本一になるには、日本一になるための困難を乗り越える覚悟が、

世界一になりたいと思ったら、世界一になるための困難を乗り越える覚悟が必要だよ。

その上で、自分自身でどの位「強い思い」を持てるかどうかが勝負だ

というアドバイスをした。

両選手とも真剣な眼差しで聞いてくれた。

最後に私は、

「このことは頭で理解するのではなく、心で理解して、ちゃんと「心の引き出し」に

仕舞っておいてくれたら嬉しいな」と言って話を締めくくった。

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