メンタル・タフネスの正体    

スポーツマンの心理を解剖すると次のポイントがあがる。

①プレーの安定性は、精神的安定の結果である。

一貫して安定した力を発揮するには、精神的な持続力が要求される。

心理的に浮き沈みの激しい選手は、成績も安定しない。好調を維持するには

心理的コントロールが前提条件となる。試合中、安定した心理状態をつくりだし、

維持できるかどうかが勝負の大きなポイントだ。

②試合の結果は、各選手の内面的な状態を正確に反映している。

プレーの出来、不出来は、その時々の内面の反映である。不安を感じていればミスにつながり、理想的な集中ができていれば、ごく自然に好プレーができる。

③選手が実力をフルに発揮できるかどうかは、選手自身やチームの内部に、

ある特別な心理状態をつくりだし、維持できるかどうかにかかっている。

選手の心理状態と好不調の波をつきあわせてみると、好調な場面では必ず、

選手はある特別な心理状態にある。試合中、この特別な心理状態に入り込めたら、

まず怖いものはない。ごく自然に最高のプレーができ、会心の勝利につながるだろう。

 これが重要なキー・ポイントだ。

 どんな選手、どんなチームにも、競技能力を最大限に引き出すことのできる

特別な心理状態がある。

それは、“体はリラックスしていながら、自信に満ち集中力がみなぎっている状態”である。この理想的な心理状態を明治大学卓球部では、

 R・C・C (Relax ・ Confidence ・ Concentration )と名付けよう。

一流選手たちは試合のたびに、このR・C・Cを獲得し、維持することに成功している。

だからこそ安定したプレーで常に勝利を得ることができる。

 これがまさにメンタル・タフネスの正体である。

ジム・レーヤ―は、多くの選手の話を聞いた結果、たとえ精神的に強い選手でも、

プレッシャーを感じると満足なプレーができなくなることがわかった。

プレッシャーがかかると、世界のスーパースターでさえいい結果が出せない。

 ところが、彼らのほとんどはプレッシャーに襲われそうな状況になると、

無意識にそれを解消する方法を身につけている。

 つまり、大試合でゲームが大詰めを迎えているにもかかわらず、

彼らが最高のプレーを演じられるのは、プレッシャーを克服しているからではなく、

まったくプレッシャーを感じていないからである。

 “プレッシャーは選手自身が生み出しているものにほかならない”

冷静に考えてみるとプレッシャーはすべて、

選手の頭のなかで勝手につくりだしていることがわかる。

 プレッシャーとは、ある状況に対する本人の捉え方の問題にすぎない。

決して外部から物理的な力が加えられているわけではない。神経質になったり、

不安になる原因は状況そのもにあるのではく、選手自身の意識そのものにある。

プレッシャーをなぜ感じるのか、その原因をしっかりと理解できれば、

プレッシャーとの闘いはとても楽になるだろう。その克服法も見つけられる。

精神的にたくましい選手たちがプレッシャーに強いのは、

気持ちの切り換えがうまいからだ。彼らは、プレッシャーをつくりだすのが、

自分自身であることをよく知っている。また、気持ちの持って行き方を誤ると途端に

プレッシャーがかかることも心得ている。だから早めに気分を切り換える。

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📷【プレッシャーを軽くする思考】

【プレッシャーを生む思考】

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