グランドスラム達成おめでとう

13年ぶりのグランドスラム(春季、秋季リーグ戦、インカレの三大団体戦を 制すること)の達成おめでとう、 明治大学130周年という、記念すべき年に花を添え、貢献することが出来、 選手全員の思いと努力が実った結果であり、心から嬉しく思う。

特に、今回の秋季リーグは、出場した選手は勿論のこと、控えの選手が 一丸となって、目標を共有し、それぞれが自分の役割を果たしたことが、 大きな成果を上げることにつながった。

チームや組織で一つの目標をやり遂げ、達成感を味合うことができ、 君達はまた一段と成長することは間違いないと思う。 また、今回は卒業する4年生が、出場した全試合に勝ち、チームの勝利に 貢献したことも嬉しかった。これからの人生に誇りと自信を与えることだろう。

春季リーグでは、水谷が世界選手権のため不在の中、松渕主将代行、甲斐副将、 北村主務がガッチリまとまって、下級生をリードし、有望な一年生の力を 引き出し、8年ぶりに王座を奪回したことが大きかった。

またインカレの近大戦で、あわやという大ピンチの試合後や、秋季リーグの 早大との決勝戦の前に水谷主将が選手を集め、気合いをいれて気持ちを 引き締めるなど、リーダーとしての役割を果たし、本当に素晴らしい チーム力を発揮した。

和力とは、パワーをもって、全員がイキイキ・ワクワク楽しく 目標に向かって努力することが出来る環境を目指す力であって、 チームとして、それが一体化されている状態のことをいう。

今年の明治大学卓球部は高山監督のもと、素晴らしいチームワークで あったと誇りに思う。 今回の快挙は、部員全員が一丸となって成し遂げたことで、 胸を張って、これからも歩んでいってもらいたいと思う。

しかし、その誇りが他を軽んじるようになってはいけない。 誇りが驕りに変わったら、その時点から下り坂を歩むことになる。 誇りを持っても、決して驕ってはならないことを肝に銘じて欲しい。

大相撲で、体格に勝る外国人力士が全盛の時代の中、1.79mと 比較的小柄な琴奨菊が「がぶり寄り」という自分の型を持って、 4年ぶりに日本人大関が誕生したのは、嬉しかった。

私は、初代貴ノ花(故二子山親方)と親しいお付き合いをしていたので、 卓球部の選手を連れて、貴乃花、若乃花が横綱で全盛時代に、 厳しい朝稽古を見学し、ちゃんこをご馳走になったりしていた。 また、明治大学出身の現春日野親方は、卓球部の斉藤清先輩と同期であり、 仲が良かった関係もあり、春日野夫妻とは、時々食事の会を持ったりしている。 そんな関係で、私は大相撲には特別な関心を持っている。

琴奨菊は、伝達式の口上で、「万理一空の境地を求めて精進します」と 努力することを誓った。 「万理一空」とは、宮本武蔵の「五輪書」の中にある 「山水三千世界を万里一空に入れ、満天地とも攬る」という一節から取ったもので、 その意味は、「常に冷静な気持ちを保って、事に当たるという状態にあるべきだ」と 指南したものだが、現在では 「一つの真理や目標に向かって、精進し続けていく」という意味にも使われている。

是非、「自分の型」をより高度に完成させ、横綱を目指して精進してもらいたい。

私は、8月号にも「言葉には力がある」ということを強調しているが、 人間の脳というのは、検索エンジンみたいなもので、自分が発した言葉を 無意識に検索する。 言葉が喉から出た波長が鼓膜を震わし、信号として脳に入るだけなのに、 「その人の人生を変えてしまう」ことさえある。 言葉の力というのは、本当に凄い。

例えば、「ありがたい」と口に出す。そうして、「ありがたい眼鏡」を 掛けて自分の周りを見れば、 いろんなことのありがたさに気付く。「楽しい」を口グセにすれば、 今度は心が「楽しく」なるようなものを探し始める。

先に言葉があって、意識しているものが見えてくる。 ですから、まずは口グセを変えることから始めるといい・・・

と、スヴェンソン創業25周年スペシャルインタビューでご協力いただいた、 書道家の武田双雲氏は語って下った。

これからも、この「言葉の力」を意識して、行動を起こし、 良い結果を出すために努力する選手になってくれるよう、心から願っている。

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