感動を味わえる人は幸せ

2002/6/01

リーグ戦優勝おめでとう。
今年1月から平岡体制となり、君達も当初は多少の惑いはあったと思うが、
彼の考え方や指導方針にも徐々に馴れ「練習の量と質、そして意欲は他校に負けない」というところまで、努力してきたと思う。
君達もそれぞれの役割を果たして「努力は必ず報いられるものだ」…
ということを改めて実感出来たであろう。
門野は決勝点を挙げてベンチに戻るなり泣き出した。
松井を始め裏方としてベンチを温めていた数名の選手も感激して泣いていた。
自分の人生の中で、このような感動を味合える人は幸せであり、
そして、それは、非常に大切なことなのである。
今、そのような環境にいることを親を初め周囲の人達に感謝して欲しい。
何をやるにしても感動しないで、誇りを持たずにやってはいけないと思う。
自分が感動し、誇りを持てば、周りの人は必ず共鳴します。
その時、その時の自分の役割に誇りを持って、イキイキ、ワクワク、ありがとうの心で
明るく成長して貰いたいと心から願っている。
さて、今回はリーグ戦の開会式で挨拶したものを「今月の言葉」として残しておきたいと思う。
「生きがい」とは何か?
生きがいとは、毎日充実感を感じて生きることだ。
充実感を感じるためには、夢と目標を持って、チャレンジし続けることで、
どのような困難にぶつかっても、絶対に諦めないで、今やれることから、
取組んでいくことが生きがいとなるんだ…と話しをした。
世界をリードしていた日本の半導体研究者グループの人達が、
世界各国の追い上げなどにより、今後の方向性について壁にぶち当っている時、
ある人に相談したところ、次のような言葉を頂いたとのこと
花の咲かない寒い日は
             土の底まで根を伸ばせ
          やがて花咲く春が来て             
              立派な花が咲くだろう
という言葉だったそうだ。
以前、その話を聞いたのだが、最近になって、あるテレビ番組で、
高橋尚子(Qちゃん)が、私の一番好きな言葉は、これです…といって、この言葉を
紹介していたので、私は、吃驚した。
彼女は毎日20キロの練習に挑むのを苦にしていないそうだ。
それは、訓練が自分にとって必要なことであり、楽しいことになっているからだと思う。
努力とは自分と闘うこと。自分と闘うとは「挑戦することを習慣化させる」ことである。
一日だけ努力しても何も変わらない。
毎日努力すれば、すべてが変わるのである。
世の中には成果を出して、満足してしまう人が多くいる。
しかし、そうではなくて、成果を出す程に難しさを知り、
次の目標に向って努力する人になってくれることを心から願ってやまない。